“X” 開発者メッセージ

革新は、技術者ひとりひとりの揺るぎない意志から生まれた。
物理的・電気的な特性と工業技術の結晶であるスピーカーが、
これほどにも人間的な感動を生み出す理由。
それは、それを生み出したのが人の想いであり情熱だからである、と私たちは考えます。
ALPINE"X"、そこに込められた技術者のこだわりこそ、
かつてない感動を生み出した原点と言えます。

01 あくまでも、ピュアに。 そして、忠実に。 ソースにある、すべてを 引き出そうと考えました。 アルパイン・製品設計部 田辺 景

先代のDDリニアをはじめ、長年にわたりアルパインのスピーカー開発に 携わってきたアルパイン・サウンド製品設計部の田辺景。アルパインの音創りの中核であり続けた田辺が、 彼自身の集大成とも言える作品ALPINE“X”を語ります。

「時代の変化とともに、流行の音楽のタイプや、音楽ソースの質、さらには音楽を聴く環境など、多くのものが変化していきますが、私たちがスピーカーに求めるものは、実はまったく変わっていないんです。

それは、“音楽ソースに刻まれたすべてを再現する”ということ。音楽を構成する一音一音だけでなく、録音現場の微妙な空気感や、その時のアーティストの思いまで、とにかくそこに含まれているすべてを忠実に、ピュアに再現することを目標にしています。それは、2002年にDDリニアが誕生した時から、まったく変わっていません。

ただ、カーオーディオのスピーカーというのは極めて特殊な環境にあります。走行音の影響や車内空間という制限、さらにはイコライザーによる補正も考慮に入れなければなりません。そうした環境の中でも、最高のパフォーマンスを発揮できなければならない、ある意味、ホームオーディオより厳しいモノづくりが求められます。

DDリニアも当時としては、その目標に極めて近いところまで達成できたと思われましたが、それでも理想に到達したとは言えませんでした。その後、さまざまなマイナーチェンジを重ねて一歩ずつ進化してきましたが、14年を経て、スピーカーを取り巻く状況は大きく変化してきました。

ハイレゾ音源をはじめとする情報量の多い音楽ソースの登場に加えて、例えば、マイクロレベルからナノレベルへと微細化した素材の進化、従来よりも格段に性能が向上したマグネットなど、スピーカー開発にまつわる素材や技術も大きく進化しました。

こうした時代の変化をすべて取り入れて、新たな素材や技術を結集することで、一から新たな高みを目指し究極のリアルサウンドに挑んだ。それがALPINE"X"なのです。」

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02 最新素材ひとつひとつの良さをどこまで活かしきれるか、それが私たちの課題でした。 アルパイン・製品設計部 山上 優

最新の素材を最大限に活かすために、数々の紆余曲折、カットアンドトライを経て辿り着いたALPINE“X”の究極のリアルサウンドを堪能して欲しいと、アルパイン・サウンド製品設計部の山上優は語ります。

「スピーカーの音質を決定する要素として、ダイナミクス、周波数帯域、音速の3つのポイントが重視されます。ALPINE"X"では、この重要ポイントそれぞれに最新の技術を投入しています。

ダイナミクスの改善には、従来の焼結加工ではなく、より高度な熱間加工を施した高密度タイプのネオジウムマグネットを、オーディオ用として初めて採用しました。このマグネットに、このクラスでは他に類を見ない35mm径という大口径のボイスコイルを組み合わせて、かつてない広いダイナミックレンジを確保しています。

周波数帯域の拡大には、ツィーターに採用したカーボングラファイト振動板が大きな効果を発揮しています。ダイヤモンドと同じ炭素元素を持つこの素材は、硬くて軽量というツィーター振動板として理想的な特性を備えているのですが、加工が極めて難しく、一部の高級ホームオーディオでしか使われていませんでした。この希少素材をALPINE"X"のツィーターに採用しました。40kHzを超える澄み切った高音域を実感していただきたいです。

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音速の向上に大きな役割を果たしたのが、ナノファイバー振動板です。ナノレベルの極めて細い繊維を数多く積み重ねることで、重量を増やすことなく硬度の高い振動板を実現しました。

この技術も、アルパインが初めてスピーカー振動板に使ったものです。応答性能が極めて高く、無音からスッと音が立ち上がるようなクリアなサウンドが体感していただけると思います。」

03 かつてない高音質や音の広がりを、デザインでも伝えたいと思いました。 アルパイン・商品企画部 北本 圭祐

圧倒的な高音質と革新的な完成度を、手に取った瞬間から感じて欲しい。アルパイン商品企画部の北本圭祐は、はじめてALPINE“X”の音を聴いたときに強く思ったと言います。

「はじめてプロトタイプの音を聴いたとき、その研ぎ澄まされた音と目の前に広がる空間、そして力強さに、それまでにない衝撃を受けました。もちろんスピーカーは音が命、音さえ良ければ外観は・・・という考え方もあるでしょうけれど、これだけ革新的な高音質を達成したのですから、なんとかそれを目に見える形で表現したかったんです。

最初に思ったのが、その音のクリアな力強さ。それを表現するために、ツィーターの造形には、ひとつの塊を削り出したようなシャープで力強い美しさを求めました。この意図は、ウーファー背面の頑強なフレームデザインにも活かされています。

また、ツィーターのリングやウーファーのフェイズプラグに施したゴールドラインは、ALPINE"X"ならではの音の広がりと上質感を表現するために、最良のゴールド色を求めて何度もトライを重ねて決定したものです。

さらにこだわったと言えば、ネットワークボックス。設置してしまえば隠れてしまうネットワークボックスにも同様のデザイン処理を施しました。無駄と言えば無駄かもしれませんが、ALPINE"X"すべてのユニットに私たちの思いを込めたかったのです。

こうしたデザインのこだわりは、私たちの思いだけでなく、所有した方にとっても特別な満足感となるのではないでしょうか。」

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