クルマの仕事とあんしん お役立ち情報コラム

高級車はなぜ盗難が減らないの?
理由とおすすめの盗難対策

2023.09.05
愛車見守り

2021年に盗難された車種は1位がランドクルーザー、2位がプリウス、3位がレクサスLXとなっております。

いずれも高級車ですが、なぜ高級車の盗難は減らないのでしょうか?

今回は、高級車の盗難が減らない理由とおすすめの盗難対策について解説します。

 

高級車が盗難に遭いやすい理由や盗難された後どうなるかなど、高級車の盗難についてをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

 

車の盗難防止対策は必須?

自動車の盗難被害は2016年から2021にかけて減少傾向にあったものの、2022年の自動車盗難認知件数は5734件と増加に転じました。特に人気のある車種や高級車は犯罪者にとって魅力的な標的となりやすく、防犯対策を怠ると被害に遭いやすくなります。車の盗難防止対策(防犯対策)は車を守るために非常に重要です。

 

高級車が盗難に遭いやすい理由

高級車は、以下の理由で標的にされやすいです。

 

  • ・高く売れる

  • ・実用性がある

  • ・パーツに需要がある

 

盗難被害発生の車両上位のランドクルーザー、プリウス、レクサスLXはいずれも高級車で、海外でも需要が高い車種です。

プリウスは特に旧型が狙われており、希少金属が多く含まれているマフラーのみを盗まれたというケースも少なくありません。

 

高級車はセキュリティも手厚いけど盗まれる

高級車は、高級車というだけあってセキュリティシステムも手厚い特徴があります。

どのようなセキュリティシステムがあるかというと、例えば車の異常があったときにオーナーへの通知があったり、リモートでエンジン再始動を不可能にするといったものがあります。

 

高級車が盗難されないように、メーカー側も独自の研究でセキュリティ強化に努めているのですね。

 

しかしそれでも盗まれるのは、いくら手厚いセキュリティであっても、車種ごとに同じシステム構造だからです。

一度破られてしまえば、盗難方法がマニュアル化して盗まれやすくなってしまいます。

 

標準装備のセキュリティシステムは素人には効果抜群ですが、窃盗集団にとっては破れるシステムと考えて、オーナー自らセキュリティシステムの強化に努めましょう。

 

高級車が盗まれる手口

高級車はどのように盗まれるのでしょうか?

考えられるのは、以下の方法です。

 

  • ・スマートキーを悪用したリレーアタック

  • ・イモビカッターで解錠し盗難

  • ・事故を装い盗み去る

  • ・マフラーのみを盗む

 

リレーアタックは、スマートキーの電波を増幅し、そのまま鍵を解錠して盗まれる手口です。

微弱な電波を利用し鍵を差し込まずとも解錠・施錠できるスマートキーは便利ですが、同時にリレーアタックという盗みの手口にも使われやすいので気を付けたいですね。

 

イモビカッターでの解錠は、エンジンをかけるための認証に利用されているイモビライザーにアプローチして、複雑な暗号コードを書き換え解錠してしまう方法です。

こちらは短時間で解錠できてしまう手口なので、そもそも盗みづらい環境を作ることが大切です。

 

事故を装う力業の手口は、まず車をぶつけて、オーナーが鍵を車内においたまま・エンジンをかけたまま下りてきた時に窃盗犯が乗り込み、盗み去ります。

 

マフラー目当てで狙われやすい旧型プリウスは、車全体ではなくマフラーのみピンポイントで狙われるため、オーナーが運転して異音に気づいてから発覚するようです。

いずれも高級車盗難手口として使われている方法なので、それぞれ対策を立てましょう。

 

高級車の盗難防止のために取り入れたい対策

mamoruca_230222_02_02.jpg

 

高級車をみすみす盗まれないためにも、取り入れたい盗難対策を紹介します。

そもそも盗まれないために日ごろから気を付けたいこと、盗難対策でおすすめできるグッズを分けて解説します。

 

クルマが盗まれないために日ごろ気を付けたい6つのこと

盗まれないために日ごろから気を付けておきたいことは以下になります。

 

  1. 1.エンジンをかけたまま車から離れない

  2. 2.車から出る際は鍵をかける

  3. 3.ハンドルロックを必ずかけて車から出る

  4. 4.屋内駐車場を利用する

  5. 5.屋外では人目につくところに停める

  6. 6.小銭など盗みたい欲がわくものを見える位置におかない

 

分けて解説します。

 

エンジンをかけたまま車から離れない

「ちょっとそこまで行くだけだから」

「景色の写真を撮ったらすぐに戻るから」

 

というように、一瞬だけのつもりでエンジンをかけたまま車から出てくる人は少なくありません。

しかし窃盗団というのは、こういった隙を狙ってきますので、必ず車から出るときはエンジンを切ることを習慣づけるようにしましょう。

 

エンジンを切る習慣が身に付いていると、万が一の事故があった場合も、エンジンを切ってから出られる可能性が高くなります。

いちいちエンジンを切るのは面倒に感じても、車から離れるならエンジンを必ず切るようにしてください。

 

車から出る際は鍵をかける

エンジンを切るのと同じように、車から出る際は鍵をかけることも習慣づけておきましょう。

窃盗犯が車に乗り込めば、不審度はいっきに下がります。

不審度が下がるという事は、周りが窃盗中だと気づける可能性も低くなってしまいますので、簡単に社内に侵入させないためにも鍵をかけることは重要です。

 

ハンドルロックを必ずかけて車から出る

どの車にも標準装備されているハンドルロックは、エンジンがかかっていない状態でハンドルを回すとかけられます。

ハンドルロックをかけることで、タイヤの方向を変えられなくなり、盗難防止に役立ちます。

ただし標準装備のハンドルロックは、エンジンをかけたら解除されるため十分とは言えません。

できれば、後付けのハンドルロックの利用をおすすめします。

 

屋内駐車場を利用する

屋内駐車場を利用できるのであれば、なるべく屋内に停めるようにしてください。

例えば自分が窃盗団だった場合、盗みやすい屋外と盗みづらい屋内の車、どちらを狙うでしょうか。

やはり、侵入という手間がいらないぶん、屋外に停めた車を狙うのではないでしょうか。

 

誰でも取れる方法ではありませんが、できるだけ窃盗団に狙われない駐車環境を作ることも大切です。

 

屋外では人目につくところに停める

屋外に停める際は、人目につく環境を選んでください。

例えば夜でも明るい・人通りがあるなど、窃盗犯が盗みづらい環境であると、狙われづらくなります。

 

元々暗い場所に停めるほかない場合は、人感センサーライトなどを追加して盗みづらい環境を演出しましょう。

 

小銭など盗みたい欲がわくものを見える位置におかない

小銭や財布・かばんなど盗みたい欲が沸くものを見える位置に置かないことも大切です。

目的が小銭・財布・かばんであった場合は、車自体は盗まれなくても、窓が破損されるなど被害を被る可能性もあり得ます。

 

盗みを働く方が悪いのは当然ですが、盗むきっかけを自分から作りに行かないことも大切です。

 

クルマの盗難対策でおすすめできる8つのグッズ

盗難対策でおすすめできるグッズは以下になります。

 

  1. 1.GPS

  2. 2.外付けハンドルロック

  3. 3.セキュリティアラーム

  4. 4.後付けイモビライザー

  5. 5.センサーライト

  6. 6.専用のカバー

  7. 7.電波遮断ケース・ボックス

  8. 8.触媒コンバーター保護シールド

 

こちらも分けて解説します。

 

GPS

GPSは位置情報を教えてくれるので、もし車が盗まれてもGPSが外されていない限りは、どこにあるかを知ることができます。

スマホなどで位置情報を見られるアイテムも今は多いので、万が一のために愛車に装着させておくと安心です。

 

外付けハンドルロック

標準装備のハンドルロックと違い、外付けハンドルロックは見ただけでハンドルロックが装着されているとわかります。

ハンドルロックがあると、盗む側からしてみたら手間がかかることが一目瞭然ですので、盗難リスクが減るのも良いですね。

実際に盗みに入られても、ハンドルロックで手間がかかり、盗難失敗の確立も上がるのでできるだけ導入しておきたい盗難対策グッズです。

 

セキュリティアラーム

不審な動きがあると大きな音がなるセキュリティアラームは、周りに不審な動きを知らせるほかにも、窃盗犯への威嚇としても使えます。

標準装備されている場合もありますが、後付けのものは様々な設定ができるので、セキュリティレベルが上がりおすすめです。

 

後付けイモビライザー

標準機能のイモビライザーは盗難の手口に使われやすいですが、後付けイモビライザーは場所を移動させられるので、盗難リスクがグッと下がります。

取り付けは複雑なので、専門の整備士などを頼るようにしてください。

 

センサーライト

人が通ったら明かりがつくセンサーライトは、盗難作業が目立ってしまうため窃盗犯を躊躇させる効果があります。

人が通ったことがわかりやすくなりますし、暗い駐車場のセキュリティレベルを上げますので、ぜひ導入しましょう。

 

専用のカバー

車専用のカバーは車種をわかりづらくするので、特定の車種を狙った窃盗犯から隠せます。

ただし、車の中に侵入されるとカバーの中で何が行われているか見えなくなるので、逆に窃盗がやりやすくなるおそれもありますから、他の対策グッズと併用して使うようにしましょう。

 

電波遮断ケース・ボックス

リレーアタックなどの犯行は、スマートキーの電波を利用して行われます。

電波を利用されないためには、電波遮断ケースやボックスを利用しましょう。

電波遮断ケースは持ち歩きに便利で、電波遮断ボックスは家にスマートキーを置く際に使えます。

 

触媒コンバーター保護シールド

マフラーが狙われやすいプリウスなどは、触媒コンバーター保護シールドなどの、部品を盗まれないためのグッズを利用しましょう。

マフラーは取り外しが簡単なので、だからこそ狙われやすいです。

盗難防止のためにグッズを利用するほかにも、溶接して物理的に取り外せなくする方法で、とられないように対策しましょう。

 

車が盗難被害にあった場合の対処方法

以下の手続きは、車が盗難された際に迅速に対応するために重要なものです。警察と保険会社によるサポートを受けながら、盗難された車の回収や保険請求手続きを進めていきましょう。

 

警察に通報し盗難届を出す

車の盗難が判明したら、すぐに緊急通報番号である110番に通報するか、現地の警察署に連絡し、盗難の報告を行います。盗難の詳細な情報や車両の特徴、ナンバープレート番号を提供します。警察に盗難の報告をした後、警察から盗難の報告書を取得します。この報告書は保険会社や車両の所有者が必要とする重要な書類となります。

 

自動車保険会社に連絡する

車両盗難を保険会社に報告します。保険契約書に書かれている連絡先に連絡し、盗難が起きたことを報告します。保険会社からの指示に従って、必要な手続きを進めます。

 

自動車の一時抹消登録を行う

盗難された車に自動車税が課税されないようにするためには、車両の所有者または所有権者が所在地の運輸支局や自動車検査登録事務所に一時抹消登録を行う必要があります。その際には以下の書類が必要です。


・自動車検査証
・ナンバープレート(自動車登録番号標)
・印鑑登録をしている実印
・印鑑登録証明書

 

都道府県税事務所に申し立てをして車両の所有者と連絡先を変更する

車が盗難された場合、所有者情報を含む車両登録情報を変更する必要があります。都道府県税事務所に連絡して、所有者情報を更新します。


運転免許証や登録証を再発行する
盗難された車に含まれていた運転免許証や車両登録証が失われた場合は、運転免許センターや自動車登録センターに連絡して再発行の手続きを行う必要があります。

 

まとめ

高級車が盗難に遭いやすい理由と、おすすめの対策を解説しました。

高級車は元々手厚いセキュリティが装備されていますが、それでも需要の高さから狙われやすい特徴があります。

車種に合った対策をしながら、日常的に盗まれないために気を付けましょう。

盗難を防ぐグッズも多く発売されていますので、取り入れられるものから取り入れて、高級車の盗難に備えましょう。

 

アルパインの愛車の見守り「MAMORUCA」は、車両追跡サービスやGPSにより車両の位置が、スマホで簡単に確認できます。盗難防止対策をお考えの際は、ぜひ検討してみてください。

 

愛車の見守り「MAMORUCA」詳細についてはこちら

 

「MAMORUCA」のお問い合わせはこちら

 

この記事を書いた人

アルパイン マーケティング

お役立ち情報を提供します。