近年、自動車の盗難件数は減少傾向にありましたが、警察庁の発表によると2024年には再び増加し、前年の5762件から6080件になりました。
2025年も盗難件数は増えることが予測されており、特に特定の車両が集中的に狙われる傾向が強まっています。
そこで、今回は2025年版として最新の盗難車ランキングを紹介すると共に、盗まれやすい車の共通点やその理由について詳しくご紹介いたします。
参考:自動車盗難等の発生状況等について(令和7年3月)|警察庁
2025年の最新データに基づく盗難車ランキングは以下の通りです。
1位:トヨタランドクルーザー
ランドクルーザーは国内外で高い人気を誇るSUVで、その需要の高さから盗難の標的となっています。
2位:トヨタアルファード
高級ミニバンとして知られるアルファードは、国内外での需要が高く、盗難件数も増加傾向にあります。
3位:トヨタプリウス
燃費性能に優れたハイブリッド車であるプリウスも、盗難の対象となっています。
4位:レクサスLX
トヨタの高級SUVブランドであるレクサスLXは、その高い市場価値から盗難リスクが高まっています。
5位:レクサスRX
都会的なデザインと高級感を兼ね備えたレクサスRXも、盗難件数が増加しています。
6位:トヨタクラウン
長年にわたり人気の高い高級セダンであるクラウンも、盗難の対象となっています。
7位:トヨタハイエース
商用車としての需要が高いハイエースは、その汎用性から盗難されやすい車種の一つです。
8位:トヨタヴェルファイア
アルファードと並ぶ高級ミニバンのヴェルファイアも、盗難リスクが高い車種です。
9位:レクサスLS
レクサスブランドのフラッグシップセダンであるLSも、盗難の標的となっています。
10位:トヨタヴォクシー
ファミリー層に人気のミニバンであるヴォクシーも、盗難件数が増加しています。
現代の車両盗難は、高度化・巧妙化が進んでおり、もはや「古い車が狙われる」といった単純な図式ではありません。
特に最近の傾向として、特定の条件を満たした車両が組織的に狙われるケースが増えており、オーナーにとっても無関係では済まされない状況になっています。
そこで、ここからは盗まれやすい車の代表的な共通点と、狙われる理由についてご紹介いたします。
盗難車の多くは国内で解体されて部品として売却されるだけではなく、そのまま海外に輸出されるケースが非常に多くなっています。
特に中東・アフリカ・東南アジア諸国等では、日本車の耐久性や信頼性に対する評価が高く、高値で取引される傾向にあります。
例えば、トヨタの「ランドクルーザー」や「ハイエース」は、その性能と耐久性から、現地では高級車や商用車として重宝されるため、現地バイヤーの強い需要を背景に、盗難リスクが高まっています。
高級車や新型車はそれ自体の価値が高く、一度盗むと比較的すぐに現金化できることから、盗難グループにとっては非常に「効率の良いターゲット」となります。
レクサスやアルファード、クラウン等はその代表例であり、外装や内装の高級感、そして転売時の高価格から、上記でもご紹介した盗難ランキングの上位に顔を出しています。
特に限定モデルや新型モデルはすぐに売れるため、リスクよりもリターンを重視する窃盗グループにとって格好の標的となります。
スマートキーは現代の多くの車にとって標準的な装備になっていますが、その利便性が逆に盗難のリスクを高める現状があります。
代表的な盗難手口としては、以下の2つがあげられます。
・リレーアタック
犯人がスマートキーの電波を「中継」することで、本来は鍵を持っていないにも関わらず、車に「鍵が近くにある」と誤認させて解錠・エンジンを始動させる手口。
・CANインベーダー
車のバンパー裏などから特殊な機器を用いて車載コンピュータ(CAN通信)に直接アクセスし、車両のロックを解除してエンジンを始動させる、近年増加している高度な手法。わずか数十秒で車が盗まれてしまうことも。
このように、スマートキー搭載車はセキュリティが高いと思われがちですが、実は新手の技術に狙われやすいという皮肉な側面を持っています。
市場に多く出回っている車種は、盗まれた後の部品流用や転売がしやすく、足がつきにくいという利点があるため、窃盗団にとっては「安心して売れる商品」でもあります。
例えば、プリウス、ヴォクシー、ノアといった車は、ファミリー層を中心に人気があり、事故修理や中古部品の需要が高いため、解体した上での部品販売に非常に適しています。
どんなに盗まれやすい車種であっても、厳重な防犯対策が施されていれば、犯行グループは手間や発覚のリスクを嫌ってターゲットから外す傾向にあります。
反対に、以下のような状況の車両は狙われやすいので、注意が必要です。
・自宅の前などで無防備に屋外駐車している
・監視カメラや照明のない暗所に止めている
・セキュリティ装置(ハンドルロックやGPSなど)が何も付いていない
・スマートキーの電波が常に出ている状態(遮断ポーチ未使用)
このように「簡単に盗める状況」はまさに窃盗団にとって「理想のターゲット」になりかねません。
盗まれやすい車には、輸出需要や市場価値、スマートキー搭載といった「価値のある特徴」がある一方で、セキュリティ対策の甘さや保管環境の問題といった「防犯面の弱点がある」といった点も共通しています。
車種の人気や標準装備は変えられなくても、盗難防止策をしっかり講じることで盗難リスクは大幅に軽減できます。
例えば、「スマートキーの電波遮断」「ハンドルロックの装着」「防犯カメラ付き駐車場の利用」等、日々のちょっとした意識と対策が、大切な愛車を守る鍵になります。ぜひ実践してみて下さい。
「しっかりとした防犯対策を施したい」という方には、これらの防犯対策と並行して弊社アルパインが提供している「MAMORUCA」の導入がオススメです。
GPSトラッカーを車内に設置するだけで、スマホから車両の位置情報を把握できるようになります。
このトラッカーは一般的な盗難対策グッズ検知アプリなどでは検知されにくいため、犯人に見つかりにくい位置に取り付けることで、より確実に盗難車両を追跡できる可能性が高まります。
また、車載バッテリーから車両配線を通じて電源を供給するタイプのため、「電池切れで追跡できない」といった心配が少ないです。
愛車のセキュリティ対策として、ぜひ「MAMORUCA」の導入をご検討下さい。
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この記事を書いた人
アルパイン マーケティング
法人向けの車両位置情報管理システム【Where Mobi】
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